ドラガスを考える(レースガス) その1

 

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真剣にレースガスを考えてみる

昔から、レースガスを使ってきたのはドラッグ業界

うちの燃料も元を正すと、ドラッグ業界で鍛えられてきました

  • CPUチューナー様
  • 使用してくれるショップ様
  • AVO/MoteCJapan の壇崎様

から情報をたくさん頂き、私自身の知識も付いてきました。

先に宣伝をしておくと
弊社の燃料の特徴は他社と比較して

  • 入れるだけでパワーが出る
  • 中間トルクが出る

ことです。

某CPUの神に言われたのは
「燃料自体で一番燃えようとする燃料だ」

特にセッティングもなく、パワーが出るのは弊社の燃料だけではないでしょうか?(ターボ車のみ)
製産して、1週間以内の納品を目指しているのですが、新鮮な事も、他社の燃料よりパワーが出やすい理由と考えて居ます。

 

まず、レースガスで必要なことは、オクタン価です

レースガスまで行かなくても、添加剤代わりにトルエンやメタノールを入れていたのは、オクタン価を上げるためでした。

何故オクタン価を求めるかというと、オクタン価で出力できるパワーもあらかた決まってくるからです。

その上で、私が最近必要だなと思うのは、如何に簡単にパワーを得る事ができるか?と言う事です。

燃料分のパワーを出そうとすると、CPUの性能とセッティングの能力が求められます。この条件って、簡単なようで意外に難しいです。

如何に優れたレースガスであろうと、パワーを出すのが難しければ、万人に取って優しくないからです

 

現在、市販レースガソリンで手軽に入るのは

  • FuelEvo110
  • HKS DragGas
  • Sunoco GT Plus
  • Elf perfo105

だと思われます
Sunoco も Elfもかなり多くのRaceFuelの設定があるのですが、日本だと販売種類が限られています
ちなみに、アブガスと言われていたのはエルフの燃料です

市販のレースガスは弊社も含めて、全部燃料の傾向が違います。
弊社では、既にデータは取得済みなので、興味がある方は御気軽に質問下さい。

簡単な違いは

  • 価格
  • パワーの出やすさ
  • セッティングの考え方

正直、燃料個体でかなり違うので、同じレースガスとして一括りにすると間違います。

それと、注意して欲しいのは、市販レースガスを混ぜ合わす事は駄目だという事。

これは、エタノールなども同様です。

各社混ぜている添加剤の違いに拠る物と思われるのですが、完成品として販売されているので、混ぜ合わせると基本的にマイナス方向に行きますので、ご注意下さい。

 

そして、もう一つの選択肢

アルコール系の燃料です。
アルコール系の燃料のメリットは、2つ。

  • オクタン価が高い
  • ガソリンの気化冷却率が高い。

オクタン価が、上げられるので、思い切った点火時期と燃調になります。気化冷却率が高くなるので、ターボ車はインタークーラーも要らなくなり、超びんびんのレスポンスになります。
ところが、良い事ばかりか?と言うと、そうではなく、まずは燃焼時に水分も発生させるので、オイルが乳化します。
そして、アルミやゴム類に対しての攻撃性は、とんでもなく強いです。

単なるレースガスでも、デリバリーパイプや、フィッティングへの攻撃性は強いのですが、尋常ではありません。

それと、燃費も約半分以下になります。

弊社でも、一度ドリフト車輌に対して供給した経験があるのですが、圧縮16以上、NAで800馬力を超えるモンスターで、優秀なエンジニアがセッティングしても、冷間時、ハイオクハーフの始動を求められていました。

最近、GCG様が、E85(アルコール燃料に15%ガソリンを添加)を正式にデリバリー開始したので、これでどう変わるか楽しみです。
E85に関して スピードハンタース様より

レースガソリン。
拘れば、かなり違います
そして、高いとお思いの皆様

1PSを得るのに、これほど安全で、コストが安い手段は無いのではないかと思います。

タイヤを削るまでに至るようになったタイムアタック。必要なのは、インラップ、アウトラップ、アタック分の燃料です。アタック時の燃費は1キロ、それ以外は5キロとしたら、必要なのは何Lでしょうか?

ドラッグで言えば、5L弱。

燃料だけで100馬力得られたとして、そのコストは?意外に安くないですか?

 

セッティング辺に続